"ALIVIO" 〜 地元工務店で本気の家づくり〜

岐阜で暮らす共働き3人家族のマイホームづくり

カテゴリ: 建築会社を決めるまで

(2015.8.12 記)

【OOSHITA's BLOG】





マイホームを建てるべく奮闘中の一家です。

建築は、岐阜県の地域密着型工務店、「森住建」にお願いすることにしました。

これから書くのは、私たち家族が建築依頼先を決めるまでの道のりと、これから進む家づくりの記録です。


私たちはこれまでブログを書いたことがありません。
しかし、森住建さんと出会ってどんどん話が進んでいく中で、「自分たちでブログを書いてみよう!」という考えが生まれました。


一生に一度の家づくりを記録として残したい、というのが理由のひとつ。 


もうひとつは、同じように家づくりに取り組んでいる方々と少しでも情報共有ができれば…という思いからです。


家を建てようと思い立って以来、私たちはかなり多くのハウスメーカーや工務店に足を運びました。
資料も大量にゲットして、「この家かっこいい!」「でも機能はこっちのほうが…」などと悩む日々。
自宅づくりにこんなに夢中になるなんて、自分でも驚くくらいです。

そうやってマイホーム計画をする中で、いろいろなビルダーで家を建てた いろいろな施主さんたちのブログを読ませていただき、いつも参考にしていました。
やっぱり、実際に家を建てた方のブログには、実体験がいっぱい詰まっていますからね。
もちろん全てを鵜呑みにするわけではないですが、それでも価値ある生の情報がいっぱいでした。


ですから、今後は先輩方の家づくりを参考にさせてもらうだけでなく、自分からも少しは発信していければ…と思うのです。




私たち家族が建てる家は、森住建さんの新しいブランド

    "ALIVIO"

です。

ALIVIO img_alivio3

このままいけば、私たちはALIVIOの施主第1号。
私たち夫婦にとっても、森住建さんにとっても、新しいチャレンジが始まっています。

ひょっとしたら、思わぬ障害が出てくるかもしれません。
逆に、想像以上の素晴らしいモノが出来上がるかもしれません。
それは作ってみて、そして住んでみて初めて分かることだと思います。
だからこそ、このブログでは私たちと森住建さんの家づくりを正直に、リアルに綴っていくつもりです。

この家が、私たちにとって最高の住まいになることを信じて。


・・・・・・・・・・・・・・・・

※ このブログには、森住建のスタッフさんたちが実名で登場します。
時には顔出しもしますが、全て森住建の許可を得ています。

(2015.8.13 記)

【OOSHITA's BLOG】





「自分たちの家を建てよう」 


私たち夫婦がそう思い立ったのは、今から3年ほど前、2012年の夏でした。


その前年の6月に結婚し、1年弱のあいだ会社の寮で新婚生活を送ったのですが…

20150814014724.jpg

この寮、わりと新しくてきれいな反面、いくつか問題もありました。


まず、なんといっても暑すぎる、寒すぎる!


極力費用を抑えて作った、平屋造りの小さな建物。
気密性も断熱性もそっちのけで、「とりあえず住めれば良い」という物です。
そのぶん安く住まわせてもらうんですから、文句は言えません。

しかし、 

夏には平屋の屋根からダイレクトに伝わってくる熱で、まさに灼熱地獄。
結婚したときには
「どうせすぐ異動で引っ越すんだから、とりあえず今年はエアコンなしでいってみようか」
なんて言っていましたが、それも束の間。
わずか10日後にはあっさりと電気屋さんに連絡し、
「1日も早く取付けてください!」
と懇願しました。


一方、冬の寒さも深刻でした。 

我が家は寝る前にエアコンをタイマー設定にし、寝ている間に切れるようにしています。
しかし朝方、寒さに耐えかねて暖房のスイッチを入れると、室温表示は「1℃」
自分たちの吐く息は白く、窓の周りには霜のようなものが…

これでは、眠ったまま二度と目を覚まさなくてもおかしくありません。毎晩命がけです。 

ほんの数時間前まで20℃くらいあったはずの室温は、いったいどこへ行ったんだ?
この経験が、後の家づくりの際に断熱性能へのこだわりにつながりました。



もうちょっと細かい部分で言うと、たとえば玄関の間取り。

この寮には、小さな平屋に似つかわしくない、異様に広い玄関ホールがありました。
この玄関を半分にして、その分収納スペースにしてくれたら良いのに…と何度思ったことか。


玄関といえば、電気スイッチの位置も変でした。 

異様に広い玄関ホールの奥の方にスイッチがあるせいで、夜出かけるとき電気を消してから靴を履こうとすると、自分の靴がどこにあるのか暗くて見えないんですよ。
だからといって電気をつけたまま靴を履いてしまうと、もうスイッチに手が届かないから電気を消せないのです。

結局、土間の足もとに人感センサー付きのライトを置くことで解決しましたが、こういう細かいところが住み心地に影響するんだな~と考えさせられました。


他にも、
ドアの建付けが良くなかったり、
壁に取り付けられた水栓の周りに大きな隙間ができており、壁の中が見えていたり…
と、色々ありました。


が、

そうは言っても、この寮は我慢できないほどのものではありませんでした。
むしろ、我が社の寮としてはかなりラグジュアリーなスペックだったのではと思います。


問題は、翌春の異動に伴い引っ越した新居でした。


・・・つづく。





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(2015.8.14 記)

【OOSHITA's BLOG】



私たち夫婦が結婚翌年に引っ越した新居。
これがなかなかのシロモノでした。


ここも平屋の寮でしたが、築40年だか50年だかの木造で、あらゆる箇所がボロボロ。

家全体がジメジメしていて、引っ越し当日に先住者(要はゴキブリ)とも対面しました。
畳が波打っているのは当然として、歩くと床が悲鳴を上げ、和室に入るとなぜか家全体が揺れました。
荷物を運びこむ際に床が抜けなかっただけでも幸運だったかもしれません。

20150814224738.jpg

更にトイレが壊れていて流れず、いきなり自費修理を強いられ、
テレビはなぜか映らず、
無駄に広い敷地は雑草だらけ…
もちろん防音や防熱なんて望むべくもありません。



私は過去にもこれに近いボロ寮に住んだことがあったので、まだ我慢できました。
しかし、嫁にとっては想像を超えるボロさ。
「大丈夫、多分すぐ慣れるから」の言葉とは裏腹に、表情から余裕がなくなっているのが分かりました。


それでも私としては、
「せっかく引っ越しを終えたところだし、実際慣れたら大丈夫だろう」
という気持ちもありました。



が、

引っ越しの直後、春の嵐が吹き荒れた日の夜。
仕事を終えて帰宅してみると、相変わらずジメジメした薄暗い部屋の中で、嫁が泣きながら畳にコロコロをかけているではありませんか。

ど、どうした?


聞いてみると、「暴風のせいで、通気口から虫の死骸が大量に吹き込んできた」とのこと。
よく見てみると確かに、畳や布団の上、食器の並んだ食卓の上にまで、カピカピに乾いた虫の死骸が無数に…

普段と違うどんよりした表情で口数少なくコロコロをかけ続ける嫁を見て、鈍感な私も「これはアカンぞ…」と察しました。


贅沢な家なんて望まない、多少古かったり不便なのは当たり前。
そう思っていましたが、「そうはいっても、住んでいて落ち込んでしまうような家ではマズイんだ」と、この時思い知ったのです。


こうして私は、入居3日目にして、再引越しを決意したのでした。


            ・・・つづく。






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(2015.8.15 記)


【OOSHITA's BLOG】




入居3日で引っ越しを決意。

嫁は、どれだけ居心地が悪くてもしばらくは我慢するしかないと覚悟していたようでしたが、引っ越しのことを切り出すと、驚きながらも無条件で喜んでくれました。
やはり、口には出さなくても、これからの生活をかなり悲観していたようです。


「たった3日で…」「虫くらいで…」という声も聞こえてきそうですが、やっぱり、自分の家にいてリラックスできないようでは不幸です。

それは嫁だけじゃありません。
私自身も、仕事を終えて帰る先がこの寮だというのは嬉しくありませんでした。
あのまま我慢して住み続けていたら、ストレスで毎晩夫婦げんかをしていたかも??

だから今でも、このとき早く決断したのは大正解だったと思っています。
早めに決めたことで、実際の引っ越しまでの間は、嫁と一緒にこの家のボロさを笑う余裕すら生まれました。


そして次の日から、さっそく新居探しがスタート!


自分たちの都合での急な転居ですから、また別の寮へというわけにはいきません。
そこで、寮ではない普通の賃貸アパートを探すことに。


アパート探しは、私たちにとって初めての経験でした。
私は大学まで自宅通い、就職後はずっと寮でしたし、嫁は結婚するまでずっと自宅暮らしでしたから。

だからどんなふうに探せばいいのかよく分かりませんでしたが、そこは嫁の提案で近所のアパート管理会社へ飛び込み、私の職場の近くで手頃な物件を探すことにしました。


アパート探しにかけた時間は1日だけ。
すぐに入れる物件を2件だけ紹介していただいたのですが、うち1件がなかなか良いではありませんか!


職場から近く、幼稚園や小学校が集まった閑静な土地。
広めのリビングがある2LDK、ウォークインクローゼットあり、エアコン1台、駐車場1台、外部収納もついて月5万8,000円。
築10数年ですが、寮とは比べるべくもない美しさ。
壁が汚れていない。
床が沈まない。
畳が新しい。
家が揺れない。
ジメジメしていない。
お湯の温度設定ができる…
それだけで、当時の私たちにとっては夢のような住まいでした。

20150815235847.jpg

ですから、1日も早く引っ越そうと考えていた私は「もうここで良いんじゃない?」と嫁に耳打ちしました。
しかし、そこはしっかり者の嫁。
充分に渋って、エアコン2台、駐車場2台で値段据え置き、入居月の家賃も不要という好条件を引き出してから契約したのでした。。。


そして、約10日後。 

わずか半月の間だけお世話になったボロ寮を抜け出し、ほとんど梱包を解かずに置いてあった荷物をそのまま新アパートへ運び込んで、引っ越しを完了。

いい思い出のないボロ寮でしたが、引っ越しの際は満開の桜で送り出してくれたのを覚えています。

20150815235356.jpg


こうして引っ越した先が、今も私たちが住んでいるダイワリビングのアパートです。
暮らし始めて3年余、ほとんど不満はありません。
立地は良いし、それなりに広く、必要な設備も付いて、住人間のトラブルもなくて。

あまりの居心地の良さに、いっそこのままアパート暮らしでも良いんじゃない?と思ってしまうくらいです。
実際、そういう選択肢もアリですよね。


でも、私たちは持ち家を建てるほうへ進みました。
きっかけは何だったかな…
思い出しながら、また書いていこうと思います。






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(2015.8.16 記)



こんばんは!

前回までのブログで、現在のアパートにたどり着くまでの流れを長々と書いてきましたが、今回からようやくマイホーム計画の話になります。 


とはいえ、森住建さんが出てくるのはまだまだ先になりそうですけどね。


私たちが現在のアパートに越してきたのは今から3年前、2012年の春でした。

このアパートは本当に快適で、住まいには何の不満もありません。
しかしアパート住まいが始まってから数か月、なんだか突然

   「住宅展示場を見に行こう!」

という話になったのです。 

きっかけは…たぶん、「友達の○○ちゃんが家を建てたんだって」という嫁の雑談だったと思います。


で、週末に近所の展示場に行ってみることになりました。


目的地は大垣中日ハウジングセンター。普段からよく行っていたスーパーのすぐ横ですが、ハウジングセンターは全く未知の領域です。
けっこうドキドキ警戒しながら、その割には全く下調べをしないまま、知識ゼロで突入!


この住宅展示場には、大手ハウスメーカーに地元工務店も加えて10社くらいがモデルハウスを構えていました。 


とはいえ、こちらは全くのド素人。積水ハウスとセキスイハイムが別会社だということすら分かっていないレベルです。
理想の家のイメージも全然定まっていません。
どこの会社を見ればいいのか、まったく分かりません。


分からないから、迷っていても仕方ない。とりあえずどこかを見てみよう。

そう思い、まずは入口近くで最初に声を掛けてくれた大手SH社のモデルハウスへお邪魔しました。



入って早々、受付の女性にアンケートの記入を求められるも、警戒心の塊である私たちはこれを全力で拒否。
「とりあえず見に来ただけなので…」と自ら冷やかしをアピールし、「話しかけないで」というオーラを身にまといながら中を見せていただきました。
それでも一応付いてくださった営業さん。さぞかしやりにくかったでしょう…


ここは鉄骨系で、外壁タイル張りの重厚な造り。
初めてモデルハウスに入る私たちは、まずその巨大さに圧倒されました。広すぎる!
LDKの空間だけで、今のアパートがすっぽり入っておつりがくるくらいの広さ。
建物自体が大きいせいもありますが、とにかく壁が少ない造りで、まさに大空間という印象でした。天井も吹き抜け。

営業の方によると、「全館空調だから、なるべく屋内は仕切らない方が良いんです」とのこと。
へ~、なるほど。
 …よく分からんな。


また、SH社は太陽光発電にかなり力を入れているようで、売電の話、蓄電池の話などもしてくれました。
なるほどなるほど。
 …よく分からんな。


万事そんな感じで、あまりにも無勉強なゆえの薄~い理解しかできませんでした。 


が、今思えばこの時初めて、
「現代の住宅の機能は、ウチの実家ができた頃とは全然違うんだ」
と知ったのです。
そして、「建てる側もちゃんと勉強しなきゃ」という思いが芽生えたのでした。



あと、このモデルハウスにあった
   黒を基調にしたシックな畳コーナー
   タイルを使ったアクセントウォール
などは、デザイン的に素敵だと感じました。 


個人的に特に印象に残ったのは、広い玄関ホールの正面の壁に設置されていたオブジェ。
木と和紙と間接照明を使ったコレが本当にかっこよくて、もしSH社で建てたらこのオブジェがそのままほしい!と本気で考えました。
今考えても、あれはCOOLだったなぁ。




こうして、初のモデルハウス訪問が終了。
名前も書いていないくせに、資料だけはたっぷりいただいて帰りました。


時刻はすでに18時、間もなく展示場も閉じる時間です。
しかし私たちはまだ帰りません。
SH社の資料をいったん車に置いて、ここから2社目へ突入したのでした。






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(2015.8.19 記)



こんばんは!


最初のうちはなるべく毎日ブログ更新しようと思っていましたが、仕事の都合で3日ほど空いてしまいました。
二十代のころと違い、徹夜仕事をするとシッカリ体にこたえますね。。。




さて、初めて展示場に行った日の続きです。
この日の2軒目はA社。こちらも鉄骨の大手でした。


実は私たちの知人の中にA社と契約したばかりの人がおり、私たちはその紹介を受けて夕方から営業マンと待ち合わせていたのです。

この営業マン、知人によると「やり手、しかもイケメン」とのこと。
これは期待できそうです!


モデルハウスに伺うと、噂の営業マンが待っていました。
年齢は30歳くらいでしょうか。私より少し年下。私よりだいぶイケメン。
タイプとしては、わりと物静かで知的な感じの印象です。


この営業マンに案内されて回ったA社のモデルハウスは、これまた普通の家の倍以上はありそうな豪邸。
見ているうちに、本当にこんな家に住めるんじゃないかという甘〜い気分に...


ひととおり見て回った後、テーブルでの説明。
しかし、家づくりについて全く勉強していなかった私たちは、「どのような家にしたいですか?」なんて聞かれても具体的な答えを持っていません。
その時点で唯一言えたのは、「地震に強い家」だけでした。


神戸にいる私の親戚の家は、阪神淡路大震災の際に半壊しました。
子どもの頃は地震があるとむしろはしゃいでいた私ですが、あの日を境に、地震は恐怖の対象でしかなくなりました。
また、特にこの当時は(未だに、ですが)東日本大震災の衝撃も記憶に新しく、東海地方に住む者として、いずれ来るという南海トラフ等の大地震を強く意識しないわけにはいきませんでした。


そこで口にした「地震に強い家」という希望に、イケメン営業マンは待ってましたとばかりに応じます。
曰く、「ウチの家は丈夫さという意味ではどこにも引けを取りません!」


これはまんざら嘘ではないようで、後で調べた結果と考え合わせても、A社の家はとても頑丈なようです。
揺れだけでなく、地震の後にやってくる火災にも強いとのこと。
これは非常に大きなポイントです!
だって、家族の命は何より大事ですから。


ただ、その後いろいろ調べていくと、「断熱面でやや難がある」という評判や、「値段が非常に高い」という事実も分かってきました。


断熱については、真偽のほどがイマイチ分かりませんでした。
未だにちゃんと確認できていません。
建てた知人に「寒いですか?」と聞くわけにもいきませんしね。

ただ、実際に家を建てた方のブログなどを見てみると、やはり冬の寒さに関する不満が結構多いようです。
外壁材が水を吸うので、凍結時に割れてしまうという話も...


値段については営業さんから
「ウチは高いですが、そのぶん丈夫で、メンテナンス費用がかかりません。長い目で見れば高くありませんよ」
と説明され、一応納得してはいました。


しかし、後にアパートのそばであったA社の完成見学会(知人の家ではありませんよ)に行った際、大変失礼ですが 飾り気のない箱のような印象を受け、
「A社で建てようと思ったら、ウチもきっとこういう最小限の仕様になるんだろうな…」
と思ってしまいました。


予算面の心配を察知した営業さんは、私たち夫婦が金融機関で借りられる住宅ローンの額を計算してくださり、
「これだけの予算が組めますから、オプションも充分つけられますよ!」
とアプローチしてきましたが…

そういうことではないのです。



考え方は人それぞれでしょうが、私たちの場合、限界まで借金をするというのはNGです。
それが家を建てるためであっても、です。

大手ハウスメーカーで高級注文住宅を建てる、満足いくようにオプションもつける、そのために目いっぱい借りる…というのは、私たちには馴染まない考え方でした。


これまでコツコツ貯めてきたお金と、無理せず払っていけるローンの範囲で建てる。
家のことは何も知らない私たちでしたが、予算面ではそこに線を引いていました。


良かれと思って借入可能限度額を示してくださったのは分かっています。それも一つの重要な情報ですしね。
しかし、そこで考え方の違いを感じてしまったこと、そしてA社で満足いく家を建てるには目一杯のローンを組まなければならないという現実を突きつけられたことは、私たちにA社と話を進めていくことをためらわせました。

結局、その後A社から詳細な見積もりをとることはなく、私たちの有力候補から外すこととなりました。


ただ、この営業さんは熱心な方で、予算面で難しいと分かっている私たちにもその後ずっと定期的に電話をくださりました。
彼ほど長期にわたって連絡をくれた営業マンは、他にいませんでした。
なるべくこちらが迷惑しないように、数か月に1度程度のペースで、こちらが空いていそうな時間帯を選び、毎回何らかの話題を用意してくれていました。
その営業マンとしての情熱と粘り強い姿勢は立派だと思います。
私たちとはご縁がありませんでしたが、契約したご家庭ではきっと家造りの力強いパートナーとなっておられることでしょう。



こうして、展示場初訪問日が終了。
かなり疲れましたが、それ以上に夢が広がった、充実の一日でした(^ ^)


帰ってからは、いただいたカタログをペラリ、ペラリ、ペラリ。
オシャレな施工例はもちろん、設備についての説明や収納のアイディアなど、目新しくて面白い情報が目白押しでした。


こうしてこの夜から、「今度はどこのハウスメーカーに行こうか」と考えることが私たちの日課になったのです。






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(2015.8.22 記)


モデルハウスを初めて見に行った日、私たちは「住宅展示場って楽しい!」ということに気付いてしまいました。


自分たちにはまだまだ関係ないと思っていたマイホームだけど、近い将来、本当に建てられるかも…

そう考えるだけで、それまでに感じたことがなかったようなドキドキ感がありました。
しかも、目の当たりにしたのは大手ハウスメーカーの豪華モデルハウス。
妄想を楽しむのが好きな嫁はもとより、わりと現実主義の私でも、楽しい妄想は膨らむばかりでした。



そんな私たちですから、1週間後には当然のように大垣中日ハウジングセンターを再訪問。
今度は木造も見てみようということになりました。


初めて住宅展示場に行ってから1週間、毎晩のように見ていたハウスメーカーのカタログやHP。
しかしそうは言ってもまだまだ勉強を始めたばかり、ほとんど何も分かっていません。
正直、木造と鉄骨の違いもよく分かりませんでした。

いや、「鉄骨は鉄を使ってる」くらいは分かりますよ、いくら私たちでも(笑)
しかし、木造と鉄骨、それぞれの特徴については全然知りませんでした。
ただ漠然と、
   鉄骨はつよそう
   木造はおちつきそう

そんな小学生のようなイメージだけを携え、木造メーカーの大手であるI社を訪問しました。


この時見せていただいたI社のモデルハウスは、それまでに見た2社に比べると、シンプルで現実的な感じがしました。
I社の家にもいくつか種類があって、このとき訪問したのはI社の主力商品の一つで、いわゆるシンプルモダンを表現したシリーズだったんですね。


後で知った話ですが、I社は
「性能面では他の追随を許さない。ただデザインが…」
という評価が多いようです。
今の私が持っているイメージも、その世間の評価とだいたい同じ。

しかし私がこのとき訪問先としてI社を選んだのは、外観のデザインに魅かれてのことでした。
スクエアっぽい現代的な形、そしてタイルに覆われた外壁。
特にタイル外壁は、その後ずっと私たちの憧れになりました。
正直ほかのモデルは外観的に好みではなかったので、もしI社で建てるならこのシリーズにしようと決めました。


内装については確かに味気ない感じもしましたが、かといって悪いとも思いませんでした。
床や壁に明るい色を多く使っていたのでクリーンな印象を受け、この清潔感はアリだな、と。
数ヶ月前に暗いボロ寮に住んだ反動かもしれませんけどね。





ただ、キッチンやドアのバリエーションについて聞いてみると、
「設備面での選択肢は限られており、それぞれの設備を数種類の中から選んでいくことになる」
とのこと。


今考えると、それってけっこう大きなポイントですよね。
注文住宅を建てるということは、自分好みの家にしたいということですから、デザインや機能を好きに選べるかどうかはかなり重要です。

…と、今の私はそう思います。


しかしこのときは営業さんから

「バリエーションは限られますが、それはなるべくコストを下げるために、設備の多くを海外工場で自社生産しているからです」

と説明を受けると、

「なるほど!
費用を抑えていただき、まことにありがとうございます!」

と素直に感動したのでした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて、ここからは今の私の考えです。
あくまでも個人的な見解ですのであしからず。


見た目のデザインは、好みの問題だと思います。
たとえ用意されたデザインが少なくても、それが自分の好みにピッタリだったらそれで良いわけで。
それでコストが安ければ万々歳です。

ただし当然、バリエーションが少なければ、好みに合う確率は低くなってしまいますし、合うものが無かった場合のことも考えなければなりません。
まぁまぁ好みに近いものが選択肢にあれば妥協も出来ますが、それすら無かったら...


それと、「選ぶ楽しみ」が少なくなってしまうというのが、個人的にはちょっとさびしいですね。

服やアクセサリーなどは買ってから身に着けるものですが、どれを買おうか選んでいるときの楽しさというのも、絶対に無視できません。

食べたら無くなってしまう食べ物ですら、たとえば回転寿司店は「お客様の選択欲」を満たすために、同じネタの皿をあえて数枚並べて流すそうです。
客がネタを見比べて少しでも良さそうな物を選ぶ、それによって「自分が選択していちばん良い1枚を食べた」という満足感が得られるわけですね。
もちろん、2枚よりも3枚、3枚よりも4枚の皿からいちばん気に入った1枚を選ぶ方が、より満足度は高いはずです。



住宅設備と回転寿司を一緒にしちゃいけませんが、私はせっかく家を建てるなら、なるべく選ぶことを楽しみたいです。
そして、もちろん予算等も総合的に考えて、自分たちがいちばん良いと思うものを選びたいのです。



I社の話に戻ります。
私たちはI社のデザインが悪いとは思わなかったのですが、1つ、どうにも好みに合わない部屋がありました。
和室です。
このモデルハウスの和室は妙にポップというか、和室なのに明るい調子にしすぎて、和室らしさが損なわれている気がしました。

私は和室には和の落ち着いた格好よさを求めたいので、ちょっとこの和室は受け入れることができませんでした。
このモデルハウスがたまたまそういう襖や床の間を採用してるだけでしょ?とも思いましたが、営業マンの説明とカタログの写真によると、どれを選んでも私が求める和室にはなりそうもなく…


そんなわけで、デザイン面ではこの和室がけっこう大きなネックとなってしまいました。

・・・・・


ここまで、なんだかI社に批判的な内容が多くなってしまいました。
I社の方、I社を選ばれた方々、すいません!


しかし、実はI社は私の中で有力候補の一角となりました。


そう、性能がすごいのです。






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(2015.8.24 記)



こんばんは!

今日は打ち合わせもなく、ぶらりと岐阜市内の家具・雑貨店へ行きました。
そこで嫁さんから思わぬプレゼント。

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ドイツ製の名刺入れです。革張りですが骨格はステンレスで、ずっしりとした重みがいい感じ。
しかも、この手の金属製名刺入れには珍しく、表に相手の名刺、裏に自分の名刺を分けて入れられるのです。

20150824000650.jpg

自分の名刺を出したつもりが、前日にもらった他人の名刺だった なんていう失態もありがちですからね。これは重宝しそうです!


嫁さんには子育てで負担をかけてるので、本当は私の方がプレゼントをあげなきゃいけないんですけどね。
これは遠慮なく頂いておきます。

ありがとう。


・・・・・・・・・・・・


さて、I社の話です。



I社を訪問したことで得られた最大の成果。
それはなんといっても、

  家の性能面に目を向けるきっかけになった

ということです。


それまで私たちが家に求めていたことは「頑丈で、好みに合うデザイン」。ただそれだけでした。

頑丈というのも、ただ漠然と「地震が来たときに壊れない家がほしい」と考えていただけ。
「じゃあ逆に、どんな家が地震に強いのか?」なんてことは、考えの外でした。


気密性や断熱性についても、ほとんど考えていませんでした。寮であれほど暑さ寒さに苦しめられたにもかかわらず、です。


つまり、現代の家にどんな性能を求めることができるのか、そもそも知らなかったのです。


しかし、I社を訪問し説明を聞いたことで、家に対する私たちの考えはかなり大きく変わりました。
I社の営業マンが教えてくれたことはたくさんあったので、特に印象に残っていることだけを書いていくと…



まずは、住宅が「高気密・高断熱」であることの重要性と、「C値・Q値」という言葉。

ごくごく簡単に言うと、 

 C値=その住宅に隙間が多いか少ないかを表す値
 Q値=その住宅からどれだけ熱が逃げるかを表す値 

で、どちらも数値が少ないほど優秀、つまり高気密・高断熱な住宅だということでした。
このときモデルハウスでどのような数値を聞いたのかはもう覚えていませんが、後に調べた結果によると、I社のC値・Q値は大手ハウスメーカーの中では飛びぬけて優秀。
ゆえに、エアコンをガンガンつけたりしなくても、夏涼しく冬暖かい家が実現できるようです。 


I社はこの点に絶対の自信を持っているようで、「実際にI社が建てた家に一晩泊まって高気密・高断熱を体感してください!」と勧められました。
もちろん、そのための家も作ってあるとのこと。

興味をそそられましたが、泊まりに行ったりしたらもうI社に決めることになってしまいそうだったので、とりあえずこれは保留。
結果的には行かずに終わったのですが、一度体感してみたいという思いは残りました。
だって、私たちは高気密・高断熱(特に高断熱)の大切さを、身をもって知っていましたからね。
1年前に経験した40℃や1℃の世界は、もう二度とゴメンでした。

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これに関連して、
「気密断熱性能は窓、特にサッシに大きく左右される」
ということもI社で教えてもらいました。
今となっては基本のキのように思えますが、当時の私たちにとっては「へぇ~!!」でした。


そして、

・窓ガラスはペアガラスにするのが今の住宅の常識だということ、
・I社ではペアガラスの間にアルゴンガスというのを注入して機能を高めた物を採用していること、
・サッシにはアルミ製、樹脂製、その複合などがあるが、性能面では樹脂サッシが優れていること

などもこのとき教えてもらい、白熱灯を使った実験などでそれを体感することもできました。


更に、気密性が高いことによって、防音の効果もあると説明を受けました。


言われてみれば、I社のモデルハウスの中にいると、外の音がほとんど聞こえません。
イヤイヤ、外が静かなだけなのでは?と思い窓を開けてみると、開けたとたんに車の音や子供の声がしっかり聞こえてきました。 


当時我が家には子供がいませんでしたが、家を建てるころには子供が生まれて夜泣きをしたりするかもしれない。
私自身も(大昔ですが)少し楽器をかじったりしていたので、いずれまた私や子供が楽器をやったりするかもしれない…

そう考えると、防音性能というのもけっこう大事なんじゃないかなと思えました。



それから、地震対策に関する説明。


まず、私たちがなんとなく持っていた「鉄骨の方が強い」というイメージは、必ずしも正解ではないと言われました。

同じ太さの柱であれば鉄の方が強度はあるだろうが、太い木材や面材を使えばそれは補える。
弱いと言われていた柱同士の接合部も、今の工法ならば強度をほとんど損なわない。
柔軟性があり、鉄ほど重くなく、熱で溶けないという点では木材のほうが強い。
そんな説明だったと思います。


加えて「鉄骨は熱を伝えるので、どうしても断熱性が落ちる」という説明も聞き、「なるほど、そりゃそうだよな!」と納得。

鉄骨メーカーの方からは異論が出るかもしれませんが、総じて説得力のある説明だと、私は思いました。



営業マンの説明はまだ続きます。 

曰く、
「住宅の地震対策は大きく分けると耐震、制震、免震の3種類があります。
 強度を上げて地震に耐えるのが耐震、
 柱等の間に器具を付けて衝撃を吸収するのが制震、
 地面と建物の間で衝撃を吸収し、建物自体の揺れを軽減するのが免震。
 地震対策としては、免震が最新かつ最強です。
 そして、一般向け免震住宅の分野では、I社が全国でダントツのシェアを誇っています!」
とのこと。

私たちはこれに深く感動し、早くも「そうっスか!じゃ、免震でお願いします!」という気に…


しかし、営業マンは「ただし…」と付け加えて、

・ 免震は費用が高いこと
・ 免震は軟弱地盤では採用できないこと

そして

・ I社のこのシリーズの住宅では、現時点では免震を採用できないこと

を説明してくれたのです。



じゃ、ダメじゃないっスか。


内心がっかりしながらも、地震対策として最強とまで言われたこの「免震」は、当時の私にはとても魅力的に思えました。
そして、こういったことについて、もっと勉強する必要があると感じました。 

そこで、私は営業さんからI社作成の免震DVDまで借りて、自宅で勉強にいそしんだのでした。

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ブログなのに長文になりすぎているのでこれ以上は省略しますが、I社では他にもいくつか性能面(防蟻剤の加圧注入、光触媒のタイルなど)のことを教えてもらった覚えがあります。
「家は性能」というだけあって、営業さんはデザインうんぬんよりも性能面の説明に時間をかけてくださいました。
そして、機能の説明ゆえに、とても論理的で説得力があるように感じました。



そんなわけで、この時点で私の中ではI社が最も気になる存在に。
前回書いた和室の件など、ネックとなる要素はあったものの、もし免震の施工がOKだったら、スイスイ話が進んでI社に決まっていたかもしれませんね。 

それくらい、I 社で聞いた「家は性能が大事」という話には心を動かされました。



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(2015.8.26 記)



I 社だけでついに3ページ目に突入です。
いち施主の勝手なブログとはいえ、こうも他社さんについて書いてて良いものか…



でも書きます。


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I 社は、私の中ではかなりの有力候補となりました。
デザイン面、選択肢の少なさで難があると感じたことは【デザイン編】で書いた通りですが、それでも性能の高さはやはり捨てがたいものがありました。


他のメーカーの営業さんの中には、I社の家の性能について

「いいけど、そこまでやる必要があるのかどうかは疑問ですよね」

という言い方で否定する方も何人かみえました。
まぁ、それもひとつの考え方かもしれません。



一方で、「I社の家の性能は高くない」と言う営業さんには、私は出会ったことがありません。
その事実が、I社の家の性能を端的に表しているように思います。
性能自体を否定したら嘘になってしまう。それだけのモノが、I社の家にはあるのでしょう。


実際にI社で建てた知人3人から話を聞くと、皆、自分の家に満足しているようです。
彼らの声をいくつかご紹介すると、


「家の前で交通事故があったとき、ものすごい音でみんな驚いて外に出てきたらしい。
 でも、我が家だけは音がシャットダウンされて全く聞こえず、ずっと気付かずにご飯を食べていた」


「夏涼しく、冬あったかいというのは嘘じゃないですよ。ほんとに冬でもTシャツでいけます」

「床暖房、思ったほど電気代もかからんし、ええっすよ」



やはり施主さんたちの声を聞いても、性能に対する満足度が非常に高いようです。


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こういったことを考えると、そのままI社に依頼すれば、手っ取り早く高性能な家が建てられたかもしれませんね。
実際、知人から「良い営業さんを紹介するよ」と言われ、私も契約コースに乗る一歩手前まで行きました。



が、

結局、私たちは結論を延ばしました。もっとたくさんの会社を見てから絞り込んでいくことを選びました。
I社が建てた他のモデルハウスも見に行きましたし、知人やネット、営業マンなどからなるべく多くの情報を集めて判断することにしました。



即断しなかった理由はいくつかありますが、I社がどうこうというよりは「自分たちはまだまだ知識不足だ」という自覚、これが大きかったと思います。



家族が一生住む家。やり直しのきかない大博打。
そんな大事な選択を、ろくに調べもしないで、簡単に終わらせてしまっていいのか?
不満な部分(I社でいえば和室の件など)も解消できていないのに、本当に他社を見ずに決めてしまっていいのか?


そう思うと、まだ結論が出せませんでした。




そもそも、こちらがすぐに決めなかったからといって、会社は逃げていきませんからね。
たくさんの会社を見て回り、やはりI社が良いんだと思えば、またI社に戻って話を進めていけばいいのです。
外壁やキッチンを選ぶときだけでなく、その前にビルダーを選ぶときにも、充分な選択肢の中からじっくり選ぶべきだと私は思います。


一方で「たくさんのメーカーを見始めたら、いつまでたっても決められないよ」というアドバイスをいただいたこともあります。それも一理ありますよね。
それに、消費増税や仕事の都合、子供の入学などで、急がなければならない人もいるでしょう。事情は各家庭それぞれです。


それでも、私たちの経験から言わせていただくと

「簡単に決めず、とことん探して良かった!」

という気持ちです。
人並み以上に時間と労力をかけてのビルダー探しになりましたが、苦労して依頼先を探し続けたことは正解だったと思います。



今の段階で私がそんなことを言うのはおかしいかもしれませんね。まだ家が建った訳でもないのに。これからどんなトラブルがあるか分からないのに...


でも、自分たちにとってベストの建築会社を見つけることができたという確信を、今は私も嫁も持っています。
それだけ自信を持てるようになった経緯については、またおいおい。

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話があちこちに飛んでしまいますね、スイマセン!

最後に、私たちが結果としてI社を選ばなかった主な理由について、参考までに書いておきます。
あまり細かく書くのはよろしくないと思うので、ざっくりと...



・選択の自由度(以前書いた通り、建具等の選択肢の少なさ)

・デザイン性(デザインに関しては、もっと好みに合う会社がいくつもあった。くどいようだけど特に和室)

・I社が得意とするらしい免震という機能を、結局つけられそうもなかったこと。
 また、免震機能付きの家にしたとしても、必ずしも良い効果が得られるとは限らないと分かってきたこと

・価格(大手HMの中ではそれほど高い方ではないが、それでも高い)

・勉強するにつれ、大手HMに魅力を感じなくなったこと


何を重視するかは人それぞれだと思いますが、私たちはこのように判断しました。



きっと、私たち夫婦は欲張りなんでしょうね。
住宅としての性能もほしい、好みの設備もほしい、好みのデザインもほしい、でも価格は抑えたい…
本当に欲張りでわがままです。

でも、家づくりは家族の人生に大きく影響する一大行事。
一生に一度のわがままなんだから、出来る限り叶えてほしいと思ってしまうのです。


何かが突出したビルダーより、全ての面で満足をくれるビルダー。
それを求めた結果、I社とは契約にまでは至らなかったのです。




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(2015.8.27 記)



こんばんは!


今日は出張で富山と石川をハシゴしています。

昼食は富山魚津の人気ラーメン店で味噌野菜ラーメン。
70代、風格漂う大ベテランの大将が明るく注文を受けてくれました。
麺を口に運ぶたびにヤケドしましたが(とにかく熱いのです)、それでも癖になりそうな味でした。


ところで、東海北陸道をとばして富山県に入ると、艶のある黒い屋根の家がやたらと増えることに気づきました。

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寒い地域だから、少しでも熱を集めるために黒くしてるのか?

気になって調べてみると、富山県では滑りやすい釉薬を瓦に塗り、屋根に積もった雪が滑り落ちるように工夫しているらしいです。
その釉薬の色が黒いから、黒い屋根が多くなるんだとか。
日本は四季もありますし、気候風土も土地によって様々ですから、その地域に合った家が自然に生まれていくんですね。


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そして夜は、石川県にいるかつての教え子たち(実は私、職業専門学校で先生をしていたことがあるのです)が集まってくれて、懐かしく楽しい夕食となりました!

前回会ってから1年程度しか空いていないのですが、それでも酒席で話をしているだけで「コイツ立派になったな〜」と感じる瞬間が何度もありました。
かつて私が教えたことが1つでも彼らの成長の種になっていたら...こんなに嬉しいことはないですね。


食事の方は、こんな時期ですが脂がのったノドグロを出してもらえました。
やはり北陸の刺身は違いますね。とろけます。

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今日は金沢で1泊です。
教え子たちのおかげでリフレッシュもできたし、明日も頑張るぞ!






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