"ALIVIO" 〜 地元工務店で本気の家づくり〜

岐阜で暮らす共働き3人家族のマイホームづくり

2017年02月


【OOSHITA's BLOG】






約5年前になりますが、よく覚えています。


「家は性能」のI社に出会い、住宅の断熱性能に関する話を初めて聞いたあの日。


「今の新築では、複層ガラスが常識です」

「冬の寒さ、夏の暑さは、どこから家の中に入ってくると思います?
いちばんは窓からなんですよ」

「I社の窓はトリプルガラスの樹脂サッシで、ガラスの間にアルゴンガスが入っています」



難しい話はよく分かりませんでしたが、「家の断熱を考えるなら、とにかく窓が大事!」という点は理解しました。




たしかに言われてみれば、冬場、窓の方からやってくる冷気が身体に沁みるほどキツいのは、子供の頃から何度も実感したことがあります。
特に造りが古い実家やアパートでは、窓際でしばらく過ごすだけで身体が冷え切ってしまうくらい、窓側から室内に向けて冷気が侵食してきます。 

窓際は寒い。
だから、カーテンをかけて少しでもマシにする。 

当たり前すぎて、それをどうにかしようという発想自体が全くありませんでした。




ところが今や、窓(サッシ)によって断熱性能が左右されるのはもはや常識。

性能的には樹脂サッシがいい、いやいや木製だ、トリプルガラスだ...
各メーカーが様々な商品を開発し、工務店側も当然のようにそれなりの窓を標準採用しています。



私たちも最初の頃は

「複層ガラスならそれだけで幸せ」

くらいの意識でしたが、色々と知って比べていくに従い、予算や耐久性と相談してなるべく高性能なものを採用したいと思うようになりました。だって、家の中が暑いのも寒いのも嫌ですからね。光熱費もかかるし。


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さて、前置きが長くなりましたが、森住建標準の窓は?



LIXILの「サーモスII」という商品です。


「断熱窓」と銘打った商品で、もちろん複層ガラス。
細めのすっきりしたフレームが特徴で、バラエティに富んだラインナップ、防犯性も考慮され、ほどほどのお値段。
バランスのとれたパッケージという位置付けのようです。



しかし、ウチは新商品ALIVIOのモデルハウス。標準仕様が、従来の森住建の家とは多少違います。
その違いの一つが、今回のテーマである窓。サーモスIIの断熱性能を高めた「サーモスX」が標準仕様の窓となっていました。


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サーモスIIとの大きな違いは、サッシの構造とアルゴンガス。


まずサッシの構造については、とりあえず写真で。


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これは、新宿のLIXILショールームに展示されていた、サーモスIIとサーモスXの断面です。
右側のサーモスXのほうが大きく、多層になっていることが分かります。

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サーモスXのほうのアップ。
難しい技術のことはよく分かりませんが、この多層構造で断熱性能を高めているそうです。


また、この展示品のガラス部はトリプルガラスなのが分かると思います。サーモスXには普通の2枚ガラスの他にトリプルガラスのバージョンもあるのです。こちらの方が当然値は張りますが、その分、断熱性能は高くなります。



尚、トリプルガラス(サーモスXの話ではなく、一般的な話)の場合、真ん中に入る薄いガラスに亀裂が入ってしまう現象があるんだと、最近ある人に聞きました。
それがどれくらいの頻度で起こるのかまでは知りませんが、確かに真ん中のガラスは中間層を仕切るのが目的なので、薄いものが使われるみたいです。
で、もしそこが割れると、当然全体を交換...
なんだかもったいないですよね。


だったら最初から中間の仕切りガラスなんて無くして、分厚い空気(orガス)層を作っちゃえばいいやん!


と、素人的には考えてしまうのですが、厚さ12mmを超えるような空気層を作ると中で対流が起こり、却って断熱性能が落ちるんだとか。
だから、空気やガスをたくさん閉じ込めた分厚い窓を作ろうと思うと、中に対流防止用の仕切りガラスを入れるのはどうしても必要なんだそうです。
なるほどねぇ。


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サーモスXの話を続けると、 

ガラスとガラスの間には、熱伝導率が低いアルゴンガスが封入されています。ここはサーモスIIとの違い。
空気以上に熱を通しにくいガスを入れることにより、同じ厚みでも断熱性能は上がるということでしょう。


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と、よく知りもしないのに窓の断熱性能について書いてきましたが、この記事を読んでくださっている方が知りたいのは、そんな素人ウンチクよりも

「実際のとこ、サーモスXってどうなのよ!?」

ってことですよね。
その点を最後に。





【ひと冬越しての感想】


・確かな断熱性能があると思う。
実際、窓が冷たいと感じることが無い。
直に窓ガラスに触ってみても冷たくない。
寝るときだけは、窓際の冷気を全く感じないこともないが、今までのアパートの窓から来ていた冷気とは全く比べものにならない。


・結露に関しては100点!
他の家づくりブログを読ませていただくと、トリプルガラスだろうが樹脂サッシだろうが結露する時はするとのことで、ウチも多少は結露するものだと思っていた。
でも、結果は結露ゼロ。
素直に驚いた。

もっとも結露に関しては、家全体の断熱性能とか室内環境、住んでいる地域や換気システムなどにも左右されるんだろうと思います。
でも少なくともウチでは結露と無縁の冬を送ることができましたし、そこにサーモスXの性能が大きく貢献していることは間違いありません。
結露大嫌いな嫁、大喜びです!




先日家に来られた桐山さんたちも、サーモスXの断熱性能を実感し、子供のようにテンション上げておられました。
見ていて微笑ましく思えるほど(笑)
たくさんの家を知っている桐山さんたちが言う「やっぱりサーモスXはひと味違いますね!」の言葉と はしゃぎっぷりには真実味があり、ウチはサーモスXを採用させてもらえて良かった!と改めて思いました。


ちなみにLIXIL商品で言うと、サーモスXの上にさらに「エルスターX」というのがあります。こちらは「世界最高水準の断熱性」だそうです。
もっとも、ものづくり大国の日本も、窓に関しては後進国なんだとか。これから更に高性能な窓が生まれていくのかもしれませんね。



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ドロボーの話に戻ります。




前回防カメの話をしたので、その続きを。


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2. 防犯ガラス


ピッキング。

サムターン回し。


一時期報道が過熱し、誰もがその名を知った解錠方法です。


もちろん、こういった手口に備えて玄関ドアの鍵を防犯性の高いものにするのは良いことです。

でも、
私としては、それよりも「窓」が先だと思います。



なぜなら、
ピッキングなどという面倒な手段を使う泥棒は、全体から見れば少数。ピッキングには専用の道具も技術も必要だからです。

法律の改正によってピッキングの道具は所持しているだけでアウトになったので、いっそう敬遠されるようになったとも言えるでしょう。


サムターン回しにしても、対策が施された扉が一般的になってきました。
扉一枚に複数の鍵がつくのも当たり前になりましたから、玄関扉の鍵を一生懸命開けようとする手口は、もはや時代遅れと言えるかもしれません。



そもそもウチのような一軒家を前提にして考えるなら、玄関ドアの前にしばらくしゃがみ込んで作業しなければならないピッキングなんて、およそ効率の良い侵入手段とは言えません。
わが岐阜県のような田舎ならなおさらです。ご近所が見てますからね。




ですから、
リスキーで難しいピッキングなんてやるよりも、その横にある掃き出し窓をなるべく静かに破る方が、ローリスクで早くて簡単なはず。

実際、統計から見ても、侵入口の大多数は窓。


要するに、住んでいる側からすれば、最も守るべきなのは窓なのです。



当然、そんなことは各メーカーも分かっていて、窓からの侵入を防ぐべく、様々な工夫や防犯グッズが考案されています。


我が家でも、侵入の恐れのある位置の窓は防犯ガラスにしてもらいました。
補助キーも必ずかけるようにしています。昔は補助キーなんてめんどくさい、と思っていましたが、今の補助キーはワンタッチ。慣れてしまえば何でもないですね。


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防犯ガラスの効能は、森住建主催のイベントなどで体験させてもらいました。


これは、ハンマーを使って窓を割ってみよう!というもの。毎年、「おうちLABO」での感謝祭でそのコーナーがあります。業者さんの協力がなければ出来ない、貴重な経験でした。


やってみると、普通のガラスと比べて、やはり防犯ガラスは割れにくいです。
まぁ全力でなりふり構わず破りに来られたら長くは持ちませんが、なるべく音を立てずに、静かに...と思うと、なかなか割れるものではありません。


実際の泥棒の侵入道具はドライバーが主ということで、私もハンマーじゃなくドライバーでトライさせてもらったのですが、全く思うように割れませんでした。
ヒビは入るものの、手を突っ込めるような穴が空かないのです。

泥棒は侵入に時間がかかることを何より嫌うそうですから、破るのに手間取るこの防犯ガラスは有効だと感じ、採用に至りました。


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ところで、今の新築では、窓に複層ガラスを採用するのが当たり前になっています。
複層ガラスは主に断熱効果を期待されているのだと思いますが、では防犯上はどうなのか?


泥棒の立場で普通に考えれば、複層ガラスは割りにくいですよね。
まず外側を大きめに割った上で、その内側にあるガラスをもう一回(トリプルガラスなら更にもう一回)うまく割らなきゃいけないんですから。

ですから、複層ガラスというだけで、泥棒を遠ざける一定の効果があると思われます。


ただ、考え方は様々。忍び込み専門の泥棒なんかだと 、

「古い家は1階に寝室があることが多いのに対し、新しい家は2階や3階にあることが多い。
夜中忍び込むには寝室の位置がなにより大事だから、たとえ窓が割りにくいとしても、新築の方を狙う」

という泥棒もいるそうです。


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時間帯、天気、一戸建てor集合住宅のどちらを狙うか、どこから入るか、どうやって入るか、どんな風に物色するか...etc

結局、泥棒側によってそれぞれ考え方が違うから、どんな防犯対策を講じていようが、狙われる時は狙われる。


でも、
だから何もしない、無駄だから何も考えない、というのではなく、防犯対策として出来ることはなるべくやっておきたいです。
特にカメラ、そして窓。
そうすることで、侵入犯罪の被害にあう確率は確実に下げられると思います。




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防犯記事の途中ですが、ちと脱線を。



この週末、我が家の担当者さんたちを無理やりお招きして、「お客様感謝祭」ならぬ「担当者様感謝会」を開きました。


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よほど親しい人でない限り、私たちが家に人を招くことはまずありません。
でも、この人たちは別。



私たちのわがままに付き合いながらこの家を作り上げてくださったことへの感謝。

私たちはこの家に本当に満足していますという意思表示。

今後ともヨロシクお願いしますというゴマすり。

住み始めてからの感想を作り手にフィードバックしようという意図もありましたし、

単純に一緒に飲みたいという気持ちも大きかった。



今回は森田さん、桐山さん、田中さんに来ていただき、奥様の力作手料理を食べながら、家の話も全く関係ない話も、色々と話すことができました。
時間の半分くらいは森田さんイジリに費やされましたが(笑)
とても楽しい時間でした。
森田さんたちも楽しんでくれていたら嬉しいですね。




森田さんたちのほうも、引渡し後5ヶ月もしてから招かれることはあまりない模様。
久しぶりに来て開口一番、

「いい家ですねぇ。」

とか言ってました。
いやいや、アンタらが作ったんですよ(笑)



ビールを飲みながら聞いたお話の中で、

モデルハウスだった我が家を見たことがきっかけで森住建で建てることになったり、

我が家で使ったモノを気に入って採用されるお客さんもけっこうみえるんだとか。


そういう話を聞くと、私たち施主の立場としても嬉しいです。
せっかくモデルハウスにして、ブログまで始めたんですからね。


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また、
この家の住み心地というか性能を、作り手側の桐山さんたちに体感してもらうというのも、今回の目的の一つでした。


我が家は新商品ALIVIOのテストケース的な家ですから、従来の森住建の家とは色々違いがあります。たとえば窓の仕様とか。
森住建として初めて採用したような物が、いくつも散りばめられているんです。

仕様を変えたことにより、結果としてどの程度の違いが生まれているのか。作り手側にそれを体感してもらうことは、他のお客さんの家づくりにも繋がります。
ですから桐山さんのほうもそれを望んでいて、かなり早い段階から

「真冬に遊びに行かせてください!」

と宣言していました。主に我が家の断熱性能を体感したかったようです。
実際に体感した結果、かなりご満悦で相当はしゃいでましたね。私たちとしても嬉しくなりました。
(ウチの断熱性能については、またそのうち。)


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楽しい時間は、あっという間に過ぎるもの。今回もまだまだ色々話したいことを残しながら、お開きの時間になってしまいました。
建てたら終わりのお付き合いじゃないので、互いに負担にならない範囲で、またこんな機会を設けられたらと思います。



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前回の記事でチラリと防犯の話が出ましたので、その続きを少し。



防犯は、防災と同様に大切なことだと思います。



統計上、ここ十数年間にわたり、刑法犯罪の件数は減り続けています。

だからといって各家庭で犯罪対策をしなくていいわけじゃないのは当然の話。
全国規模でどれだけ減っていても、自分の家が被害にあえば、何の慰めにもなりませんもんね。



とりあえず泥棒に関して話を進めると、


一般住宅に侵入する泥棒の手口は、大きく分けて「空き巣」と「忍び込み」

家人がいない隙に入るのが空き巣、
寝静まってる時にそっと入るのが忍び込み。

基本的に空き巣は日中、忍び込みは夜間に発生することになりますね。


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これら侵入窃盗の特徴は、「下見をしてからターゲットを選定する」

つまり、

家の人がどういうライフサイクルなのか、
駐車場に車がない時=留守だと言えるか、
鍵をしっかりかけるか、
防犯カメラは付いているか、
外部からの視線を遮る物はあるか、
番犬を飼っていないか...

などなど、ちゃんと見た上でターゲットを選ぶことが多いとのこと。


逆に言えば、ちゃんと防犯対策をとっていれば、下見の時点で「この家は難しそうだ」と分からせて断念させやすいということです。



じゃあ、具体的にどうすればいいの?




1.防犯カメラ


まず、分かりやすくて効果的なのは防犯カメラです。


今は家庭用防カメも昔ほど高くないですし、性能も上がっています。
高画質の録画はもちろん、通信機能でスマホに通知をくれたり、映像を飛ばしてくれたりもしますよね。
車につけるドライブレコーダーの中にも、運転中だけでなく駐車中の映像も録画してくれる機種があります。



司法関係の知人に聞くと、
犯罪の捜査においても事実認定においても、防犯カメラ映像の価値は非常に高いとのこと。


つまり犯罪者の立場に立てば、カメラに映るのは避けたい。
映ってしまったら、犯罪に着手せずに帰らないと捕まるし、言い逃れできなくなる。


そう思わせるだけの威力が、防犯カメラにはあるわけです。



もちろん、安くなったとはいえ、タダではありません。
でも、家を作る費用自体に比べれば微々たるものです。
個人的には、付けて損はない物だと思います。


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今は精巧なダミーカメラもホームセンターなどで売っており、防犯効果が期待できます。

でもやはり、出来れば本物のカメラの方が良いでしょうね。


ダミーカメラだと、映像が残らないのはもちろんのこと、ちょっと知識のある人間が見れば、ダミーだと見破ることができるそうです。
LEDランプの点灯・点滅の仕方や、電源コードの引き込み方など、真贋を見破るポイントがいくつか存在します。


常習的な泥棒なんて、その「ちょっと知識のある人間」である可能性が極めて高いはず。


ダミーを見破った泥棒は何を思うか?

「バカめ、こんなニセモノ付けて安心しちゃって...
これじゃ、ウチに本物のカメラはありませんって言ってるようなモンだ」

ということになるでしょう。
用心のために付けたつもりが、逆に危険を呼び込むことになってしまいます。



というわけで、私は「どうせカメラをつけるなら本物を」派です。
いざやられてしまった後に、「やっぱり本物つけとけば良かった」なんて後悔するのも嫌ですしね。



あ、付けようと思っている方は、屋外電源の確保を忘れずに!
無線タイプのカメラでも、電源は要ります。
当然、簡単に引っこ抜かれたりしないように位置も考えて設置しましょう。


それと、不用意にお隣さんを映してトラブルになったりしないよう、カメラの向きは考えましょうね。



〜つづく〜



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